- 喉が痛い
- 喉が腫れている
- 咳や痰がでる
- 声がかすれる
- のどに違和感がある
- 食べ物が飲み込みにくい
- 味がわからない
- いびきをかく
- 魚の骨がのどに刺さった
のどの病気
のどの病気
かぜは正式には「かぜ症候群」といって、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、痰などを主症状とする上気道の急性炎症の総称です。発熱はあっても微熱程度で、頭痛や全身倦怠感などの全身症状も軽いという特徴があります。原因の80~90%はウイルスで、粘膜から感染して炎症を起こします。かぜは放置しても自然に治ることが多いのですが、こじれてしまうと気管・気管支炎、急性副鼻腔炎、急性中耳炎、滲出性中耳炎などの合併症を起こします。かぜは、主な症状が耳・鼻・のどに関するものが多いため、耳鼻咽喉科の専門領域といえます。
扁桃炎は、のどの奥にある扁桃が、細菌などの感染により炎症を起こす病気です。扁桃が赤く腫れ、白い膿がつくこともあります。症状は、のどの痛み(とくにつばを飲み込むときの強い痛み)、発熱、あごの下のリンパ節の腫れなどです。治療は、軽い場合は抗生物質や消炎鎮痛薬の内服になりますが、扁桃の内部や周りに膿がたまったり、水も飲めないような場合は点滴や入院管理が必要になります。日頃はよくうがいをして、不摂生をしないことが大切です。痛みがある場合は、入浴、飲酒、喫煙は避けましょう。
かぜの喉の炎症が、のどの奥の喉頭蓋(口からは見えない場所です)に及んだ状態です。窒息など命にかかわる重大な病気ですので、仰向けで息が吸い辛かったり、声がこもったり飲み込みにくい症状があれば急いで耳鼻咽喉科を受診しましょう。
声の乱用や喫煙などによって声帯にポリープができ、声がかすれる病気です。炎症を抑える治療や発声訓練で改善しない場合は手術をおすすめすることもあります。喉頭がんの初期の症状でも声がかすれることがありますので、声の調子に異変があるときは、診断を確定するために耳鼻咽喉科を受診しましょう。
誰でものどに異物感や圧迫感を感じることはありますが、検査で異常がみつからない場合ストレスや更年期障害が原因になっていることがあります。ほか、唾液の減りや蓄膿症の後鼻漏、逆流性食道炎などの原因が見つかることもあります。最も大事なのは悪性腫瘍を見逃さないことなので、症状があれば一度は耳鼻咽喉科で喉頭ファイバー検査を受けられることをおすすめします。
もっとも多くみられるのは、老化にともなう飲み込む能力の低下で、食べ物が気道に流入することで起こる誤嚥(ごえん)性肺炎が問題になります。その他、見逃してはいけないのはのどの悪性腫瘍ですので、飲み込みに異常を感じたら一度喉頭ファイバー検査を受けましょう。
味覚に異常を感じた時、血中の亜鉛不足が関係している場合があります。採血検査で確認できれば、亜鉛製剤の内服や栄養指導で改善が期待できます。
成人のいびきをかく方で、日中の強い眠気や集中力の低下があれば、睡眠時無呼吸症候群に該当している可能性があります。あごやのどの形状、肥満が主な原因となります。まずは検査で重症度を測定し、適切な治療方針を相談しましょう。
小児で睡眠時無呼吸が見られる場合、扁桃やアデノイドの肥大が原因になっていることがあります。成長に様々な悪影響が及ぶうえ、手術で改善が期待できるため我慢せず耳鼻咽喉科を受診してみてください。
のどの異物で圧倒的に多いのは魚の骨です。口から見える扁桃腺に刺さっていることが多く、その場合はピンセットや箸で取れることもあります。痛みや異物感が首の下側の場合、口からは見えない場所なため、喉頭ファイバーでの観察や処置が必要となります。一度刺さった魚の骨が抜けた場合も、傷の痛みだけがしばらく続くこともあります。緊急性は低い場合が多いですが、放っておくと深くまで入り込み重症の炎症を起こすことがありますので早めの受診をおすすめします。
一方、小さなお子様が硬貨を飲み込んだ場合、カットした錠剤の包装(PTP包装)を間違って飲んで引っかかっている場合、部分入れ歯を飲み込んだ場合などは緊急性がありますのですぐに御相談ください。